2312 - ユジノサハリンスク①

先月両親とユジノサハリンスクへ行ってきた。新千歳空港から1時間弱で着く、日本から一番近いロシア。父はチェーホフ好きで大学でロシア語を勉強していた大のチェーホフ好き。わたしも大学でロシア語を勉強していて、チェーホフやアレクサンドルグリーンの短編を原文のまま読む授業を一生懸命受けていた。

小さなプロペラ機に乗り込む。40人くらいの乗客のうち日本人が10人くらい。あとは中国人の観光客が数人と、残りは札幌で爆買いをしたらしい軒並み大荷物を抱えたロシア人の家族づればかりだった。機内のアナウンスは9割ロシア語のち1割ロシア人の話す英語で「レディスエンジェントルメン」しか理解できなかった。もうわたしたちは異国へ来たのだ。

わたしは乗り物にめちゃくちゃ弱く、飛行機がかなり苦手なのだが、父曰く今回乗る飛行機のパイロットの方はみんな元軍人で運転がかなりうまいらしい。途中気流の乱れで少し揺れたけれど酔うこともなく元気にユジノへ辿り着くことができた(CAの女性の方がすごく顔が小さくて鼻も背も高くてかっこよかった)。

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ユジノのホムトヴォ空港は空港という概念が覆されるほど簡素だった。羽田や成田に比べて新千歳は何もないなと思っていたけれど、新千歳何もなくない!何もないっていうのはここのことだ!と思った。

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預けた荷物が回るレーン。おもちゃみたい。カーテンの向こうで屈強なおじさんがスーツケースをバンバン投げてくるところが見えてめちゃくちゃ笑った

セキュリティチェックを経て、空港まで迎えにきてくれていたドライバーの方と落ち合う。ヒュンダイのバンに乗ったイタリア人のおじさんだった。わたしたちはロシア語はほぼしゃべれないし、イタリア語もダメ。片言の英語でコミュニケーションを取り合う。父はなぜユジノに来たのかと聞いていたが通じずお互い愛想笑いをしあって終わった。

車に乗ること30分でホテルに着く。パシフィックプラザサハリン。滞在登録のためにパスポートを預け、明日の朝に返すと言われる。外出ができないためホテルのレストランで夕ごはん。現金は新千歳で両替した2500ルーブルしか持っていないため、父がレストランの方に「2500ルーブルしか持っていないけど大丈夫?カード使える?」と尋ねる。「もちろん、カードも使える」。

安心した我々はレストランへ入り、ワイン・サラダ・ボルシチライ麦のパン・どでかいサーモンを焼いたものをオーダー。レストランはガラガラに空いていて、わたしたちのほかはロシア人の男2人組しかいなかった。

静かだなあ、もう7時なのにこんなに明るいんだなあ、静かだなあ、と思っていたら、BGMが止まっていたらしく、男の子のウエイターが途中からBGMを流し始めた。

先にワインが出てきてから、半分くらい飲んでしまっても料理は全然出てこなかった。けれどそんなことも腹が立たないくらい時間はゆったり流れていた。しばらく待ってからウエイターの方が「サラダは誰が食べるの?」と聞きにきて「みんなで分ける」と答える。そのあとはすぐサラダが出てきたが、日本で考えると明らかに1人前ではない量の山盛りサラダが出てきた。これが1人前なのかな?、このきゅうりみて、クルトンも、すごい、狂ってるね。

そしてボルシチである。おいしい。めちゃくちゃおいしい。そして脇に添えてあるサワークリームをぶちこむとまた味わいが変わる。コクが出ておいしい。ライ麦のパンもクソでかサーモンも最高。母曰く、ユジノはどこで頼んでもスープがおいしいらしい。我々は初日にして正解を見つけてしまった。ボルシチ最高。ロシア料理最高。

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3人でワインを1本空けて気持ちよく酔っ払っていたため初日はこれにて終了。そして2つくらいに分けてユジノへ行ったことをブログに書こうと思っていたけれど全然もっと長くなりそう。また書きます。