2045 - 通りすぎるひとびと

3人か4人分のマクドナルドを持ち帰りにしているひとが前を歩いていた。右手に持ったドリンク入りの袋が斜めになっていて、蓋からドリンクが漏れてしまわないものか気になった。その隙に右足のスーツの裾が黒い靴下にインしていることに気づかないまま猛スピードで歩いていくひとが私とマクドナルドのひとを追い抜いていった。靴下。いいのかな。でも、街中でリュックのチャックが開いているひとに「開いてますよ」と伝えることさえできないのに、ドリンクが傾いてますよ、とか、裾入っちゃってますよ、とか、絶対言えないな。とか思っていたら、マクドナルドのひとは傾きに気がついて、道の端でドリンクを水平にするよう調整していた。良かった。靴下のひとの後ろ姿はもう遠くにいた。