2348 - ほかのだれか

あしたはやっとお休みだからやまほど酒を飲んでやろうと意気込んで帰ってきた。帰宅してすぐ、コートも脱がないまま作り置きのジャスミン茶鏡月を垂らしたものを飲む。うまい。しかし寒い。あったかいお茶で飲むのも悪くないのだが冷たいお茶に氷をガンガン入れて飲む焼酎のほうがすきなので厄介。冬は愛憎がめちゃくちゃに入り乱れて困る。部屋着に着替えていそいそとおうち用のめがねに掛け替える。冷え冷えのおもちゃみたいなキッチンに立ち、カチカチになった指先で乾燥わかめを水で戻す。わかめが戻るのを待つ間に冷凍しておいたささみをレンジでチンする。戻ってきたわかめとほぐしたささみをレモン酢と和える。ちくわを入れてもおいしそうだけどあいにくうちにはちくわはない。しかしこれは夏のつまみだな、と思いながらたべる。うまい。しかし寒い。どうしてもすきなひとに連絡をしたいけれど、勢いがないと連絡できないので今夜はめちゃめちゃに酔いたかったのだ。けれどこうも寒いと一向に酔えない。ひとりだし。フランスのかわいい映画を観ながら冷え冷えの酒を飲む。うまい。しかし寒い。酢の物をたべる。うまい。しかし寒い。ときどきベビーチーズをかじる。うまい。しかし寒い。寒すぎてそれ以上酒を飲むことはあきらめた。きょうはもう酔えない。マグカップにただのジャスミン茶を入れて温めて飲んだ。今夜は勢いがないのですきなひとに連絡できない。ほかにやりたいことはないか探した結果、最近夜更かしが続いてるからさっさと寝ることにした。これはベッドで横になりながらiPhoneで書いている。まだ12時にもなっていない。隣人は両隣とも友人か恋人かを呼んでたのしく会話している声がきこえる。ラブリーサマーちゃんの水星が良すぎてさみしいきもちが満たされないまま、どんどんどんどんうつくしくなってゆく。