0014 - どこにだっていけるさ

 

a:夢に味覚はないからあいつが飲んでたコーヒーがせめてどうか泥水であるよう祈るような暮らし/あいつの音楽感情移入するのはいつも君のほうさおまえの気持ちなんかちっとも知りたくないから/伝わらないならもうやめたい伝わらないからもうやめた/おまえたちはおまえたちの美しくて尊い神様をいつまでも崇めていればいい/必要ならば虚勢も張るさ罵ることはいとも容易くそうして立派に傷ついてみせるニセの嗚咽と嘘泣き/散らばった破片で描いていたのはいつか言えなかった有象無象鈍い凶器を振りかざすどうか痛いと叫んでほしくて

b:安い食パンのトーストも半分こして食べたアイスもいつか飼うはずだったベタもベタにつけるはずだった名前も去年買った白いワンピースもずっと貸してたディレイも全部/さよなら/さよなら/あの漫画の新刊が来週出るってさ

c:満たされない、満たされたい齟齬が生まれた心はくたびれて壊疽してゆくだけ助けてほしがったりほっとかれたがったり泣きたいフリしたり眠れないフリしたりもうわかった顔されるの嫌だからこんなことで誰かを嫌いになりたくないから・・・嫌いだけど、嫌いだけど、嫌いだけど、

d:クリーンのギターの音がすきで泣いていた美しい比喩にいつも憧れていた意味なんかなんにもないと罵りながら得られる優越感なんてそんなものにだまされるな/耳の奥で孤独が燃える音がした息がつまってしまわないようにHALを殺すあのシーンを繰り返し、繰り返し・・・